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5年目の夢と現実

いきなりですが、

「夢も、現実も、その両方を用意できる存在でありたい」

 

という夢が僕にはあります。

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お久しぶりです。

()ケイピーエス代表取締役角田恭平です。

 

急な報告ですが、本日、20151124日をもちまして、株式会社ケイピーエス設立4年を迎えました!

 

この4年の間に僕は店長と言う肩書きを安斎という信頼できる人間に譲り、GROWLYではオーナーと言う立場になりました。

 

このブログを読み返してみたのですが、過去3回しか書いてません。

 

実は何回か書いたものの、「これは別にブログで書かなくていいかな。。」ってなって何回かお蔵入りしました。笑
裏方が何かを表現をするのはちょっと違うかなとも思っていたからです。

しかし今日は会社設立4周年、5年目に入るということで、思っている事を書こうと思います!

 

---まずは僕の回想シーンからご覧下さい---

 

思い返せば4年と3ヶ月前、僕が店長として務めていたWHOOPEE'Sが突如閉店しました。

僕が務めた出したのは、確か21~22歳くらいだったから、約6年くらいしかWHOOPEE'Sの歴史を知りませんが、WHOOPEE'Sは25周年を迎えた歴史あるライブハウスでした。

 

僕は高校まで熊本で育ち、大学進学の為に京都へ引っ越して来た田舎者です。

田舎過ぎて、最寄りのライブハウスまで片道1時間半くらいかかっていたので、高校時代にライブハウスに行ったのは両手で数えれるほどです。

なので、僕のライブハウス経験はほぼ全て京都で培われました。

 

WHOOPEE'Sが閉店すると決定してからの1ヶ月は、色んなバンドの方々が最後にWHOOPEE'Sでやりたいとおっしゃってくれたので、予め決まっていたイベントの他にもどんどんイベントも決まり、日数が足りないので平日でオールナイトイベントをする等して、日常業務だけでも寝る暇がほとんどないくらい忙しい日々だったし、さらには閉店した以降のイベントを何とか開催すべく色んなライブハウスの空き状況を聞いてイベントをやる準備を平行して進めていたので、閉店した後の自分の仕事の事なんて何も考えられませんでした。

 

そんなこんなしてるうちに、あっという間に2011年8月25日を迎え、WHOOPEE'Sは25年余りの歴史に幕を下ろしました。

 

WHOOPEE'Sが閉店した時、僕は27歳でした。

京都にいる理由もなくなったわけですから、地元の熊本に帰るとか、例えば大阪や東京に出て仕事するとか、何かしらの専門学校や大学に通うとか、色々考えました。

 

大学も中退してますので、言ってしまえば高卒の無職(27)になったわけです。
社会的には最下層に陥ってしまったなと思ってしまいました。

 

でも、僕が20歳から京都で培って来たものだけが残ってる事に気付きました。

 

そこで今の会社を立ち上げ、今までWHOOPEE'Sでやれていたことはもちろんのこと、やるからにはそれ以上にやれることを増やしたいと思いました。

会社を登記したのが2011年11月24日。
今日からちょうど4年前のことでした。
これが僕が京都で会社を始めた理由の、大きな一つです。

〜会社登記からGROWLYオープンまでも紆余曲折ありましたが、それはまたの機会という事で割愛します〜

 

---ここまでは過去の話をしましたが、ここからは未来の話をします---

 

お金の話はリアルなので(笑)、あまりしたくないのですが、先日twitterで流れて来た吉本ユータヌキさん(@gonnakill_uta)のマンガの中に、「バンドマンはみんなかっこいいから苦労の押し売りなんてしない」というセリフがありました。

僕はその言葉にすごく共感したので、「じゃあ僕が代わりにかっこ悪い事言おうかな」なんて思ってます。笑
リアルな話は、これもまたの機会にするという事で、今回は想いの部分を書きます。

 

今のご時世、僕が真剣にバンド中心で頑張ってた時代よりも厳しくなってるという話を聞きます。

会社でやっていく、「WHOOPEE'Sでやってたこと以上って何だろう?」と考えました。
 

考えた末出た答えは、バンドを続けやすい環境を作ることでした。

そしてやるからには、表現がもっと広がる環境を作る。

それが僕がこの会社で追い続けてる事です。

簡単に言うと、「そんな時代にはオレがさせない!」っていうことです。
 

具体的かつ簡単に言うなら「①バンドの夢を実現させやすくする。②夢が実現するまでや、そしてその後の音楽人の生活の基盤を作る。そしてその①と②を同時に実現する」ことです。

これが冒頭に書いた「夢も、現実も、その両方を用意できる存在でありたい」ということです。

 

もちろん、言うのは簡単ですが実際にやると現実にブチ当たる連続です。

まだまだ、①も②も理想にはほど遠いけど、現在進行形です。

 

「じゃあハコ代もドリンク代も全部タダにしろよ!」という声が聞こえて来そうですが、そうはいきません。

過去に何かを当てて一生遊んで暮らせるだけのお金が僕にあれば話は変わって来ますが、僕は一般人です。
1つのイベントをやること、ハコを維持していくことって、想像以上にお金がかかるんですよ、、、!

(色々あるけど、一番予想外な出費が税金!でも日本で会社やってる以上は文句は言ってられません。この辺もまた後日。)


でもやっぱり、気軽にお客さんがライブハウスに来てくれる事がバンドが成長する大きな理由になると考えてるので、ドリンク代500円の維持、500円でソフトドリンクなら2杯のシステムや、たまにはチケ代激安イベント、サーキットイベント等を企画する事などに繋がってます。
少しずつですが、これからももっとお客さんが来やすいハコにしていく為にアイデアを実現していきたいと思ってます。
 

音楽は、絵や写真、映画、演劇等のいわゆる「文化」に属しています。

しかしそれは、形の無い「無固形文化」です。

今まではそれをCDDVD等の固形物に切り取り、それを販売する事で経済を回してましたが、ネット配信が進む今後は、より無固形なものになっていくでしょう。

 

今後大事になって行く事は、その無固形なもの価値をどうやって上げていくか、そしてライブという「生」の価値をいかに上げていくかです。

 

これは、今後うちの会社がクリアしていくテーマの一つでもあります。

 

バンドの在り方、生活においての立ち位置は人それぞれだと思います。

バンドだけで喰っていく事が全てだとは思いませんし、趣味としてのバンドも素晴らしいと思ってます。

 

そんな僕は、バンドで喰って行くという夢がありました。

表現を吐き出す事で、評価を得たかったのです。

20代前半で二つのバンドで挑戦しましたが、夢叶う事なく終わりました。
 

今はバリバリ活動するバンドマンではない(いつかは復活したい)ですが、裏方として、会社の代表として、表現を世に出していけたらと思ってます。

 

裏方は出しゃばらないという考え方も素晴らしいですが、5年目は裏方からももっと発信していこうと思いました。

その第一歩として、このブログを書きました。

少しだけでも、僕がどういう想いでやってるかを理解してくれたら幸いです。

 

5年目のうちの会社も、店舗/事業/従業員共々よろしくお願い致します。

 

2015年11月24日

株式会社ケイピーエス

代表取締役 角田恭平(独身)

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